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アイゼンとメンテナンス

今年はえらく暖かいですね。まだ一月なのに気温が15度超え春の陽気が続いております。
関東のほうでは温暖な気候で雪なんて降らないと思われている人もいるようですが、
久住連山や阿蘇などではマイナス10度で山頂ではマイナス15度で風速25メートル越えなんてよくあります。
雪も股ぐらいまで積雪もあるときもありますし、それなりに雪山が楽しめます。
かといってがっちりしたアイゼンがいるかといえばいりません。しかし、簡易アイゼンでも6本以上をお勧めします。

僕が使っているのはモンベルのスノースパイク10

モンベル スノースパイク10 S/Mブラック(BK) 1129617

簡易アイゼンですが10本爪で小さな前爪がついているので岩と雪のミックスが多い久住連山の山や阿蘇山を登るときに登りやすいです。
6本爪だと岩場を登るときに滑りやすかったりつま先に力が入りにくいのであまりお勧めはしません。

スノースパイク10を2年使ってきましたが、爪がだいぶ減ってきたのでやすりで研いでみました。

もともと爪は丸いアイゼンなのですが、さらに丸くなってしまってます。


鉄工やすりの中目でガシガシ削っていきます。
ちなみにヤスリは刃物で押してから削ります。手前にいくら引いても切れませんよ~


内側を削って


外側も少し削る


上手に砥げました。
まん丸だった爪はエッジが出てきていい感じに仕上がってます。


研いだ後と研ぐ前
一目瞭然ですね。これでがっちりとカチカチの雪にも食い込んでくれますね♪

爪を研いだ後は各部のヒンジやスプリングにオイルを注し、アイゼン全体にさび止めとして軽くオイルをスプレーする。
可動部にオイルを注してスムーズに動くようにしておけば実際につけるときにスムーズにつけれますよ。
こうしてアイゼンにシリコンオイルなどの潤滑スプレーを噴いておくと雪もつきにくくなるらしいです。

スノースパイク10の難点として、いくつかあげときます。
その1 ラチェットの部分に雪が詰まって固まってアイゼンをはずすときにバンドが外れにくい。
ラチェットのバックルが小さいから厚手のグローブをしていると操作しづらい。

この部分に雪がよく入り込んで固まっちゃうんですよね。

その2 アイゼンケースが小さいから、きちんと重ねて収納しないと袋に入りません。
ちょっとアイゼンをはずして行動するときに不便です。

その3 材質がやわらかい。
やすりで削っているときにやわらかく感じたので調べてみると材質はS55C。簡単に言うと普通の鉄です。
雪山といっても雪と岩のミックスが多い九州の山は爪の磨耗が早くなっちゃいがち。
どうせなら買うならもう少しお金を出して材質がクロムモリブデン鋼のアイゼンを買うことをお勧めします。
クロムモリブデン鋼は普通の鉄よりも強くて硬いです。普通の鉄のアイゼンよりも磨耗は少なくなります。

次にスノースパイク10のいいところ。
その1 ラチェットタイプなので装着が楽チン。
ラチェットバックルにバンドを差込んでラチェットで締め上げるだけの簡単装着。

その2 安い!!
モンベル製品は全体的にほかの登山用具メーカーよりもコスパに優れていると思います。

その3 全体的にコンパクトにできているので、スパッツなどに引っ掛けにくく歩きやすいです。

来シーズンは材質がクロモリのアイゼンを買おうかな。
カジタックス LXT-C10 アイゼン

colonelbike

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