熊本県上益城郡山都町にある石造りの水路橋の通潤橋へ行って来ました。
通潤橋は1854年に作られた水路のための橋でゴムなどのシール材がない時代に特殊な漆喰で水が漏れないように施行され、肥後の石工の技術の高さを証明する歴史的な建造物で国の重要文化財に指定されています。
通潤橋のすぐそばに道の駅が併設されていて車ですぐ近くまでアクセすることができます。
駐車場から降りるとすぐに通潤橋を見ることができます。
橋のすぐ下まで遊歩道が整備されているので歩いてみましょう。
ここでも熊本地震の爪痕が残っていますね。
熊本地震から頑張って復旧している最中の平成30年5月の豪雨で石垣が崩れてしまったようで、写真でもわかるように右上のところがネズミ色のモルタルで応急処置されているのがわかります。
地震の影響以降は橋の立ち入りや放水が中止になっているようですが、橋のすぐそばまでは行くことができます。
痛々しい姿になってしまいましたが、それでも美しい形の橋ですね。
今は鉄骨やコンクリートばかりで、このような石造りの橋を当時の技術で再現しようと思ってもできないかもしれませんね。通潤橋のような石造りの技術もロストテクノロジーの一つかもしれませんね。昔の職人さんの技術や知恵は本当にすごいものばかりです。今の技術よりも優れていたこともたくさんあったと思いますね。
通潤橋の建築の指揮をとった布田保之助の像が通潤橋を眺めるように建てられています。
そのそばには通潤橋の歴史や構造などを記した案内板が立っていて、通潤橋についてより一層深く知ることができます。
地震や豪雨で痛々しい姿になってしまった通潤橋を布田保之助はどのような気持ちで眺めているんでしょうね。
おそらく通潤橋が建設された頃から、ほとんど変わっていないであろうこの田園風景は、これからも変わらずに残してほしい景色ですね。