前日は移動のみでゆっくりと休めたので、朝の目覚めはバッチリ!
準備と朝食を済まして、出発です。
駐車場の出口のところに登山届の記入用紙とポストが置いてあります。
しっかりと記入して入山しましょうね。
夏山登山道を登ります。
昔から信仰され登られていた山だけあって立派な石段がしばらく続きます。
早朝の緑と石段を駆け抜ける風が心地いい。
石段が終わると今度は丸太で作られた階段。
ひたすら階段。
見える景色は緑と階段。
そういえば登山道具屋で店員さんから、
「夏の大山なんて階段ばっかりで楽しくないよ〜。俺はもう勘弁やね」
なんて事を言われた記憶が蘇る…
ひたすらに階段を無心で歩く。
どんどん歩く。
階段ばかりでもう飽き飽きしてきた頃にやっと視界がひらけた!
威風堂々とした北壁がどーん!
後ろを振り返ると麓の素晴らしい景色。
途中何度か引き返そうかと思ったけれど、この景色を見た途端やる気がぐんぐんと湧いてきました。
それまで沈黙していたカメラも出番が増えそうです。
日陰になる部分にはまだ雪が名残惜しそうに残っていました。
やる気が出てきたと言ってもやっぱり階段だ!
だんだんとテンションが落ちてくる。
しかし、周りを見渡せば雲ひとつない晴天。
それだけで元気が出ます。
階段が終わった!
と思えばお次は木道が続きます。
植生の保護を考えたら仕方ないけれど、やっぱり地面を歩きたいですね。
木道を歩き進めると見えてきました。
大山頂上避難小屋。
冬場は雪に埋まって屋根がかすかに見える程度で、今回初めて全貌を初めて見ました。
とっても立派な小屋で中も綺麗です。
トイレも綺麗で、有人の山小屋と変わらないくらい手入れが行き届いていました。
夏山シーズンになると売店も営業するようです。
弥山へ到着です。
頂上の標識で写真を撮ろうと思ったのですが、もろに逆光になってしまったのでとりませんでした。
弥山からは最高点の剣ヶ峰が見えます。
縦走路は崩落していて縦走禁止となっているのが残念です。
ひたすら階段を登ってきたから見える景色は本当に素晴らしい!
振り返ると頂上避難小屋が見えます。
避難小屋の屋根まで雪が積もるのだから、冬場の積雪量はすごいですね!
帰りも階段なのでぐんぐんと下っていきます。
途中分岐から行者コースへ行きさらに急な階段をどんどんと下って行き、膝がそろそろ笑ってきそうな感じになった頃に視界がいきなりひらけました。
とっても大きな砂利道のようなところ出でました。
地図で確認すると元谷というところみたいですね。
そして大山の山の方を見ると、息を飲む絶景が!!
荒々しくも美しい北壁が目の前にドーンと現れました。
本当に美しいものを見ると言葉が出ないんですね。
美しすぎてため息しか出ません。
青空に黒々とした岩肌、青く茂った木々に残雪と崩落した白い岩肌。
一枚の絵のようなその景色に見惚れてしまいました。
30分ほど絶景を堪能し、後ろ髪を引かれる思いで再び麓を目指し歩き出しました。
大神山神社奥院までの道は今までの階段道とは違い、土の上を歩く整備された登山道を歩きます。
ところどころ見える配管などが麓が近いことを感じさせます。
大神山神社奥院まで下山すると後は観光客と一緒に参道を歩いていきます。
お昼前に無事に下山。
お腹が減ったので少し早お昼ご飯を食べて車へ戻りました。
車に戻ってもやっぱり元谷で見た北壁の絶景が頭から離れません。
あの場所で星空なんか見たら最高なんだろうななんて思いが頭をよぎる。
翌日は九州に戻るだけだし、せっかくだからもう一度見に行こう。
ということで再び北壁に会いに元谷へ戻るのであります。
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