2018年冬休み 冬の上高地へ

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今年の冬休みは10日間あるので、行きたかったところへ行って見ることにしました。
まず一つ目は厳冬期の上高地へ行ってみたいと思っていたので、この休みを利用して行って来ました。
仕事が終わり、北九州から上高地へのアプローチとなる沢渡駐車場まで約800km。途中名古屋で友人と会って観光したりしつつ約2日かけて移動しました。
途中高速道路では雪も降ることもなく、快適なドライブを楽しみ29日の夜に沢渡駐車場へ到着しました。




今回は車中泊の旅となるので夜ご飯ももちろん車内です。
車内とはいえエンジンを切ると外気と変わらないくらい冷えるので、鍋物などで体を温めてさっとシュラフに入って寝てしまうに限りますね。


朝起きて周りを見て見ると全く雪がありません。
九州の冬場とあまり変わらない積雪量ですね。例年がどのくらい積雪があるかわかりませんが、明らかに少ないのは確かですね。


沢渡から釜トンネルまではバスを利用して行きます。
沢渡を9時40分に出発して9時50分に釜トンネルへと到着します。
タクシーもポピュラーな移動手段ですが、バスは960円なのに対しタクシーは3000円ほどするので一人で行く場合は金銭的に負担が大きくなります。
3人以上で行くにはタクシーだと割り勘でやすくなりますね。


駐車場で準備してバスの時間までしばらく駐車場周辺を散策。
タクシーが客待ちしていたので乗りもしないのに、運転手さんから情報を色々いただきました。
冬季は流しのタクシーはほとんどいないので、電話で呼ぶのが一般的。
バスもあるがタクシーを朝早く呼べば6時ぐらいからでも来てくれるようです。
帰りも大正池から連絡をすれば丁度釜トンネルに着くごろの時間に迎えに来てくれると行ってました。
だけど、タクシーはガスで動いているのでガスの補給の関係で16時より遅くなると迎えには来れないと言われました。

行きはバスで行くと言うと帰り使うんだった連絡してねと名刺をくれました。
とても親切な運転手さんで色々教えてくれました。
そしてここでミラクル発生!!
なんと二人組みの人が一緒に乗りますかと声をかけていただきました。
もちろんお願いしましたよ。

運転手さん曰く例年なら2m近く積もっているみたいですが、こんなに雪が降らないのは初めてだそうです。
昔は沢渡から釜トンネルまでもバスもタクシーもなく、歩いて釜トンネルまでラッセルして行ったとお話を聞きました。

あっという間に釜トンネルへ到着。一人千円支払いタクシーを降りました。
今までずっと雑誌でしか見たことなかった景色が目の前に現れました。

入山の案内と注意書きの看板が設置されています。

山岳救助隊員の詰所のプレハブ小屋がトンネル入り口に設置されていました。
隊員が寒い中トンネルの入り口で登山者に声かけして小屋の中で登山届けの記入を行なっています。
上高地に行く私は特に何も受けなかったですが、蝶ヶ岳へ行くパーティーは天候やルートの注意点、天候が悪いので遭難した場合でもヘリが飛ぶことはできないなどの注意や忠告を受けていました。
寒い中の立哨本当にお疲れ様です。



11%の勾配の釜トンネルをひたすら歩いて行きます。
ソールの硬い登山靴で歩くのは大変です。


釜トンネルを抜けてすぐにまた新しいトンネルが現れました。
上高地トンネルで、2016年に開通したまだ新しいトンネルです。
釜トンネルから大正池までの間にある、土石流や落石や雪崩などが多発するエリアをトンネルで回避することで、より安全に通れるようになったとのことです。

トンネルを抜けるとそこはすぐに大正池ホテル

冬季は休業ですが年末の数日間だけは営業する年もあるとか無いとか。
今年は改装中らしいので工事用の足場が組んでありました。



大正池ホテルの横から大正池のほとりをに降りて遊歩道を歩いてバスターミナルを目指します
対岸の山々はずっと雲に隠れたまま。
やはり雪は少ないですが、九州には無い雪道を楽しんで歩きます。



お猿さんを発見!!



上を見上げると木の上にたくさんのお猿さんが。
登山者に特に何かしてくるわけでもなく、木の上で寒そうに丸まってます。
シーズン中の上高地は人間の方が多いですが、冬はお猿さんの方が多いですね。

梓川沿いを歩いてバスターミナルまであともう少し。


夏場は観光バスやタクシーで大にぎわいのバスターミナルも冬場は風の音が響くのみです。



観光客で賑わっていた売店やバス待ちのスペースも時折登山者が尋ねるぐらいで、ほとんど人気がありません。



目的の河童橋へやって来ました。
雪はほとんど積もっていなくて、石段はカッチコチに凍っていました。
平年ではがっつり雪が積もっているらしいのですが残念です。

天気が良ければ穂高の山々が見えるはずなんですけどねぇ。
今回は残念ながら真っ白けで何も見えません。
雪も少なく、景色も見えないのでぼちぼち引き返すとします。

バスターミナルの近くに「山に祈る塔」というものがありました。
山で遭難や事故などの命を落とした岳人のための慰霊塔がありました。


帰りは少し車道を歩いてみようと思います。
道は凍っていますが、アイゼンをつけるほどでも軽快に歩いて行きます。


上高地帝国ホテル。
雪の中に佇む赤い屋根のクラシカルな建物がとてもかっこいいですね。


またお猿さんエリアに戻ってまいりました。
寒いのでお猿さんたちの毛がモフモフになってます。

足跡がありました。
素足で雪の中を歩いていますが、霜焼けとかならないんでしょうかね。


大正池まで戻って来ました。
最後の最後まで綺麗な青空と山々を見ることができませんでしたね。
また次回来る時のお楽しみですね。



池のほとりから車道に上がり、上高地トンネルに入ります。
トンネルを歩くなんてなかなか出来ない経験ですよね。


消火器や非常電話をまじまじと見ることなんかもありませんね。


上高地トンネルは白色の照明ですが、釜トンネルは昔ながらのオレンジ色の照明です。

無事に釜トンネル入り口まで戻って来ました。
雪は少なく景色もイマイチで想像とはだいぶ違って少しがっかりしましたけど、自然相手の趣味の宿命ですね。
またいつか来る日の時は素敵な景色を見せて欲しいです。


釜トンネルのところにある卜伝の湯という温泉があるので川の水もうっすら湯気が立ち赤茶色に濁っていますね。

バス停に行くと、先に待っていた人からもう来るよ〜ということなので、バスで沢渡まで帰ることにしました。
待つこと10分程で高速バスが到着。


バスを降りるとなんと朝出発した時よりもさらに雪が溶けていて、道路はもちろん駐車場も全く雪がなくなってました。
次の目的地の新穂高ロープウェイのあるところに行く前に、平湯温泉にある「平湯の森」で立ち寄り湯に入りました。
奥飛騨温泉郷平湯温泉「ひらゆの森」
硫黄の温泉で、湯の花がたくさん浮いていて、九州の温泉とそっくりな温泉でとっても気持ちよかったです。
雪の舞う中入る硫黄の露天風呂は疲れて冷えた体を温めてくれました。
次回来る時は車中泊じゃなくて、温泉宿に泊まって見るのもいいですね。
西穂山荘年越し編へ

   

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