涼しくなってきましたね。
湯布院の朝霧を見るために、2時ごろ起きて由布岳の麓にある狭霧台へ車を走らせる。
深夜のドライブは車も少なく、信号も点滅しているので気持ちよくドライブできてとっても好きです。
街灯の一つもない真っ暗闇の山道を走り抜け、視界が開けると真っ暗な塊のような由布岳が目の前に現れる。
そこから脇道に入り、狭霧台より少し高いところが今回の目的地。
湯布院の街並みが一望でき、由布岳を正面に見ることのできるお気に入りのスポット。
空の色が暗闇から変わり始める頃、湯布院の街の方を見下ろすと、金鱗湖から湧き上がる雲海が街を覆い尽くしていました。
雲海の雲間から見えるかすかな街明かりがとても幻想的。
まだ寝静まった湯布院の街並みにも人の営みを感じます。
夜明けの由布岳は夏の力強さから、秋の穏やかな表情へ。
何処と無くほっと落ち着く朝の空気に包まれる。
夜明けとともに湯布院の街を覆っていた雲海も、満ちた潮が引いていくように薄くなる。
ほんわかと霧に包まれた街並みが姿を表せ、落ち着いた温泉宿の街がより幻想的になる。
途中のコンビニで買ってきた小さなお弁当を、特等席で食べる。
どんなに腕のあるシェフの料理よりも、どんな高級食材を使った料理よりも、大好きな景色を堪能しながら食べるご飯にはかなわない。
最高に幸せでとっても贅沢なひと時。
心の豊かさを積むことで、小さな幸せにたくさん気付けるような気がする。
一度は晴れた朝霧も再びもくもくと湧き出してあっという間に、湯布院の街を飲み込んでしまった。
雲海もよく見ると、山肌に当たった空気が波打ち際のように寄せては引いたりしていてとても面白い。山間に溜まる雲海は海というよりは湖のよう。
さてそろそろ陽も登ってきたことだし、帰ろうかなと車に乗り込むと、再び素敵な景色に出会う。
車の運転席からこんなに綺麗な由布岳を見ることがあるだろうか。
帰るつもりが、再び車の中から由布岳に見とれてしまう。
ひとしきり由布岳を堪能して、バイカーや車が通り出したので、湯けむりと何処と無く金木犀の香りがする湯布院の街並みをのんびりとドライブして帰りました。
夏ほど暑くなく、まだまだ緑は元気だけど、空気はすっかり秋の季節。
夏と秋の間のこの時期は、窓を開けてのんびり走ると気分爽快。
では!
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