草千里・中岳火口歩道を歩てきたよ

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草千里・中岳火口歩道って知っていますか?

草千里の駐車場から中岳の火口まで歩いて行ける歩道があります。

草千里から中岳の火口までは約3.5kmで約50分で行くことができます。

阿蘇山を正面に雄大な自然の中をのんびりと歩いて行けるとても気持ちのいいルートです。

歩道の入り口は草千里駐車場の阿蘇山方面の一番奥にあります。

入り口には草千里・中岳火口歩道の案内板があります。

だいぶ風化して見にくくなっていますね。

草千里・中岳火口歩道案内

この道は、草千里(現在地)と中岳火口線を結ぶ道です。距離は約3.5kmあります。

 途中には鎌倉時代山岳仏教の霊場で栄えた古坊中やミヤマキリシマ(ツツジ)の群生地などがあり阿蘇山上広場に約30分で到達します。山上広場から火口荒原地帯を登っていくと約20分で火口縁に到達することができます。

看板にはこのように案内が書いてありました。

道はコンクリートで舗装されていて歩きやすく、ほぼ平坦な道なのでのんびりと周りの景色を楽しみながら歩いて行けます。要所に案内板が立っていて道に迷うことはありません。

車で行くと5分ほどで着く道ですが木々のない草原のような大地の中の一本道を歩いているとまるで外国の地を歩いているような気分になります。

山上広場に到着したらまずは火口の規制状況を確認しましょう。

ロープウェイ乗り場の横に火口の規制状況を示すランプがあります。

全面開放の青ランプがついていると火口のすべてのエリアを見学できますが、黄色の一部開放のランプだと火山ガス次第で見学できるところとできないところがあります。

赤いランプの全面規制と立ち入り禁止は見学ができません。入口のゲートが閉まっています。

写真では赤いランプですが僕が行ったときに一部開放のランプに変わりました。

車と人は火口への入口のゲートが違うので案内板に従って歩きましょう。

歩き始めてすぐに料金所がありますが人は無料で通ることができます。

見学ができるようになったとはいえ噴火の痕はいたるところで目にすることができます。

地面にえぐりこんだ噴石や人の腰ほどの大きさの巨大な噴石がごろごろしています。

もし噴火に鉢合わせたらひとたまりもないですね。火山の噴火のパワーを肌で感じながら歩道を歩いていきます。

途中に阿蘇高岳・中岳登山ルートの入り口である砂千里を通ります。

山上広場から20分ほど歩くと火口へ到達します。

突発的な噴火に備えた退避壕がたくさんありますね。退避壕の中にはヘルメットと簡易マスクが置いてありました。

火山ガスの濃度を表すライトもあります。

ぜんそくの人などは絶対に火口縁には行かないようにしましょう。火山ガスを吸うとぜんそくの発作が出てしまい最悪死に至ります。

もし火山ガスが流れてきて喉や鼻に違和感を感じたら濡らしたハンカチで口と鼻を覆い下山するか風上に避難しましょう。

この日はエメラルドグリーンに染まる火口湖を見ることができました。

旧火口なども見学でき活動中の阿蘇山の雄大で雄々しい景色を堪能することができます。

また、山上広場から火口までは歩き以外にも車やバイク自転車でも来ることができ、山上広場から火口まではシャトルバスの阿蘇山ループシャトルも運行しています。

車体にくまモンが描かれたとてもかわいいバスです。シートカバーもくまモンで、大きなくまモン人形が座席に座っているのが見えました。

ロープウェイの駅は噴火で大きな被害を受けて復旧の目途はたっていないとのことです。

火口見学を満喫したら来た道を引き返して草千里駐車場へ戻りましょう。

途中遊覧飛行のヘリコプターが発着しているときがあるのでその時は係の人の指示に従いましょう。ヘリコプターの風で目にゴミが入ったり帽子が飛んだりなど、むやみに近づくと危険です。

僕は写真に夢中で往復3時間ぐらいかかりましたが、普通にハイキングするだけなら、2時間ぐらいで行って帰ってこれると思います。

日影がなく、結構暑かったので何か飲み物があるといいですね。

阿蘇の気持ちの良い風に吹かれながらのんびりと景色を楽しみながらハイキングをしてみるのもいいかもしれませんね。草千里・中岳火口歩道はぼくのお気に入りのハイキングコースになりました。

山と高原地図 阿蘇・九重 由布岳 やまつみ 【阿蘇山】 1/50,000