梅雨の水不足は雨で解決されつつあるけど、山不足は深刻な問題です。
天気予報を見ると、前日の曇り予報が晴れ予報に。
これは行くしかないということで、仕事が終わってくじゅうの山々へ車を走らせました。
くじゅう登山の玄関口の長者原へ。
車を降りて、ふと空を見上げるとびっくりするほどの星空が。
天の川もはっきりと見えて、とっても賑やかな夜空です。
これは朝駆けも期待できそうです。
長者原で休憩と仮眠をとったら、牧の戸峠へ再び車を走らせる。
少し寝坊したけれど、3時過ぎに到着して、準備を済ませていざ出発。
今回は登山靴ではなく地下足袋で登山。
足の裏から伝わる地面の感触が心地いい。
眠っていた頭も体も足の裏から目覚めて行くのを感じる。
沓掛山を通り過ぎ、しばらくすると空の色がうっすらと変わり始めていた。
真っ暗だった世界に色がのり、辺りの景色が少し見えてきた。
少し先に見える山々には時折キラリと光る登山者のひかり。
一人ぼっちで歩いているけど、独りじゃない。
同じ方向へ向かって歩いている人がいると感じるだけで心強く感じます。
朝霧の立ち込める西千里が浜。
なんども朝駆けしているけれど、この景色は初めて見ました。
朝霧にのって、普段よりもずっと強く緑の香りが、ふわっと冷えた空気と一緒に包み込んでくれる。
普段なら山頂に到着している時間帯だけれど、出発が遅れたから気づけたのかもしれないですね。
星生山の山頂に着くとちょうど日の出。
冷えていた空気がじんわりとあたためられていく。
なんど見ても日の出は感動します。
なぜ山に登るのか?
それは一歩一歩と歩いた先に、感動があるからだと。
最近僕は気づきました。
後ろを振り返ると雲海。
空気の湿度が高く風がないからか、空気がとっても柔らかく感じました。
スカッと晴れた日には空の色も山もパリッと写るのですがこの日はとっても淡い感じで写ったのが印象的でした。
山頂でひとしき早朝の空気を満喫したら、星生崎へ向けて稜線を歩きます。
左は噴煙吹き上がる硫黄山の荒涼とした斜面。右は鳥の声が響く緑あふれる斜面。
まるで天国と地獄の境界線のような道。
全く異なる表情の眺めながら、奥に見える久住山へ向かって伸びる稜線は、くじゅう連山の中で一番好きな道です。
星生崎へ到着。
ここから見る久住山がお気に入り。
最近の朝駆けの行動食は塩豆大福と味付きゆで卵。
どちらとも常温保存できて、程よい塩気があり、大福はおやつにも食事にもなるのでお気に入りです。
地下足袋は星生稜線の岩場でも、足裏が刺激されて気持ちいいです。
グリップも悪くなく、足も蒸れないし、軽快な足さばき。
くじゅうや平尾台など道の整備されているところではよく履いています。
今日は天気がいいけれど、朝早い人は少ないみたいですね。
くじゅう別れの避難小屋も、まだ朝の静かな空気に包まれていました。
下から見上げる星生崎も相変わらずかっこいいです。
日が昇ってきて暑くならないうちに牧ノ戸目指して降って行く。
帰りに気づいたのだけど、登山道の黄色のペンキが新しくなってました。
登山道を管理してくれている方には感謝です。
木漏れ日の中を歩き
下山後にはソフトクリーム。
いつも歩き慣れた道でも、時間や空気が違うだけで、別の表情を見せてくれて、また山に行く楽しみが増えましたね。
では!
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